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2024年05月19日
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涙は見えなくても泣き声は聞こえる(LOV3) 1

2009年06月21日

涙は見えなくても泣き声は聞こえる(LOV3) 1
 


カカシ先生が家に来なくなった。
里外任務に出ているのかと思ったが、どうやら里内にいるらしい。らしい、というのも最近その姿を見ていないため。
待機状態なのかと思って「人生色々」の前で中の気配を探ってみてもそこは上忍、特上忍が待機する部屋。
ナルトには滞在人数すら判別できない。
しょうがなく所在無さげに入り口付近でうろうろしていると廊下のむこうから近づいてきたゲンマに呼び止められた。
「なにしてるんだぁ?うずまき?」
「あ、ゲンマ先生!あのさ、カカシ先生は中にいる?」
「カカシさんか?そうだな、今はここにはいないな」
室内を確かめることもなくゲンマは答える。
「任務だってば?」
「……任務だとして。カカシさんクラスのソレをお前さんに教えるわけないだろう?」
事も無げに告げられてナルトは途端に赤くなる。
「そ、そうだってばね!ごめんなさい」
「わかりゃーいいんだ。わかれば。じゃーな」
そう言ってゲンマが入り口を開けて室内に入る。
その時ちらりと見えたもの。
ゆるいウェーブのかかった茶髪の女性が隣に座る男と楽しげに会話している様子。
その相手の男の髪色は……銀。

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