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2024年05月19日
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だって嬉しいのは本当だし(LOV番外)

2009年05月21日

だって嬉しいのは本当だし
 


陽光を思わせるオレンジ色。
そんな日向夏をビニール袋に入れてニコニコしているナルト。
どうしたのそれと聞くとイルカ先生がくれた、と答える。
ふーんそうなの。
なんかつまらない。
だからその場から離れてその辺の木に背を預けた。
「はい、サクラちゃんおすそ分け。サスケもどうぞってば!」
「いい香り!ありがとうナルト!」
「……ああ」
それぞれの両手に1つずつ。
受け取った子達もそれぞれの反応だけど喜んでいる。
なんか俺だけつまんない。
「んで、カカシ先生ー」
「ん?」
呼ばれて顔をあげるとナルトが日向夏を三個同時に自分に向けて全力で投げつけていた。
そこは上忍の条件反射で反応して受け止めたわけだけど。
それで「おー!」とか驚いているナルトに大股で近づく。
「……なんで俺には普通に渡してくれないのよ」
「えーっと」
とナルトが困った顔をしながらちょいちょいと手招きする。
なによ、と思ってナルトの口元に耳を寄せると。
「テキカ、ってやつ?これやればカカシ先生が喜ぶって九尾が……」
「……」
九尾が自分をからかっているとわかってもにやつく自分が止められなかった。
 

女が男に果物を投げることによって求愛の意を表わす風習がある。これを擲果(てきか)という。
 

どっとはらい


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2009/05/06初出

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