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2024年05月19日
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2010年05月17日
おやすみおはようまたあした



仮眠をとりたいから添い寝してね。そんな強引かつ可愛らしいお願いをしてみた。

ナルトのベッドは窓際にある。だから時間短縮、窓から侵入する。
そこは玄関じゃないってば!となにやらナルトは騒いでいたけれども一切無視。
ナルトを抱きかかえたまんまベッドにダイブ!
俺が寝るには多少窮屈だし、マットも硬いし、掛け布団もへたれているけども仮眠をとるにはちょうどいい。すべて、言い訳だけどね!
やはりコドモなナルトは体温が高くて気持ちいい。いつもより早く睡魔が襲ってきた。
寝る瞬間のふわふわした感じを楽しんでいたら腕の中のナルトがくるっと向きを合わせてきた。

「にーちゃん」
「んー?」
「面つけたまんま寝るの?」
「うん」
「にーちゃん」
「んー?」
「何時に起きるの?」
「……ニ時間後かなぁ。起きたらシャワー借りるね」
「わかった。おやすみだってば」
「……うん。おやすみねー……」

ぽん、ぽん、と背中に軽く触れる小さな手。
そのゆっくりとしたリズムと腕の中にある暖かさにいつの間にか瞼が落ちた。
だからバチッと目が覚めたことに驚いた。
「……ははっ。俺、熟睡してた?」
腕の中にはナルトがいる。俺に釣られて寝てしまったのかくぅくぅ寝息をたてている。
けど額には汗。掛け布団もはだけられている。そしてなぜか眉間に皺。
ふーん。
「熱かったのかな?次はタオルケットだけにしようか」
呟くとナルトの眉間の皺がより深くなった。
「なに?文句あるの?」
にやにやしながら眉間のそれを伸ばすためにぐいぐいと二本の指を当てると小さく「……ゥーッ」とか唸って寝返りをうって縮こまった。
「おかげでよく眠れたよありがとね。シャワー借りるね」

起き上がって浴室に向かう俺の背後ではあの子がむっくり起き上がる気配。
どうしよう。
自然と笑ってしまうんだけど。

2010/5/1~2010/5/17
俺様カカシの「どうしようもなく君が大好きだから」の続き話。
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