ＬＯＶ

その日はいつか


「ねぇナルト」
「なんだってば？」
「俺って頼りになる？」
「おおってば！私ってばカカシ先生のこと、すっげー尊敬してるしずっと私の先生でいてほしいってば！」
「ナルトが望むならそうしてあげる」
「本当だってば？やったー」
「今はね。今はそれでいいよ」
「……ん？」
今は？
今は、とは？
言葉のニュアンスに若干ずれを感じた気がするナルトがカカシを見ると、視線が合う。
片方しか見えない瞳が微妙に揺れている、と思ったら視線を逸らされた。
「えっと、カカシ先生？」
「……」
その醸し出す雰囲気に気圧されてナルトは口を閉ざした。
問い詰めたかったがその意味するところを知ったら後戻りが出来なくなるような気がしたからだ。


2010/3/16～2010/3/31