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2024年05月19日
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2010年03月16日
犬も食わないであろうお話


チャクラの気配からその部屋の家主であるナルトは在宅だというのは判っている。
カカシは己の気配を消しているつもりはないが、主はよっぽど考え事に深くはまっているのだろう。ナルトはまったくその存在に気がつかない。
そしてベッドの上に座り込み、なにやら百面相をしている。
表情がくるくる変わりたまに頭を抱えたりしている様子で、その表情のぶちゃいく加減も愛らしいなぁと思っていたりするのが今のカカシの正直な気持ちだ。
コツコツ、とカカシは窓を叩いた。
「ナールト?さっきから面白顔してどうしたの?」
「か、カカシ先生っ?」
カカシの姿を目に留めたナルトの次の行動は、ベッドに置いていた紙袋を抱き寄せた、であった。
あからさまな程に分かりやすい行動にカカシは口布の下で笑みを作る。
それはわずかな変化だったが、ナルトからはひくっという音がした。
「ナニコレ?俺に隠すようなモノ、買ったの?」
「わ、わわっ!先生引っ張んなってばっ!」
ばり。
「あーーーーっ!」
破れた紙袋からぱさりと落ちたのは一見するとただの布の塊。いや。
「あらまぁ。やたらとレーシィな、おパンツとブラのセットだこと。もしや勝負なんとかってやつ?」
「ううー」
平素と変わらぬ表情で、パンツの両端を人差し指を使って広げてたり戻したりしているカカシに対して、ナルトは両手で真っ赤になった顔を覆っている。
「さ、サクラちゃんが」
「サクラが?」
「初めてのエッチの時は乙女心をしっかり見せなきゃだめよーっ!って。お、オレってば要らないって言ったんだけどっ」
「ふーん」
カカシの口布の下の笑みが深くなり片方しか見えない瞳も楽しそうに細まるのを見たナルトは再びひくっとのどを鳴らした。
「ナルトはもう済ませてるのにねぇ?色気も素っ気もない木綿白パンツで」
「……っ!先生のエッチ!スケベ!バカ!キライだーっ!」
真っ赤な顔をしてカカシに突っかかるナルトを余裕綽々でカカシは受け止めた。

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俺様設定。
2010/3/4~2010/3/16
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