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2024年05月19日
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無自覚

2009年04月10日
無自覚





居酒屋で卓を囲む上忍師4人。
紅、アスマ、カカシそしてガイだ。
そもそもこの顔ぶれが揃ったのは人海戦術を必要とするDランク任務があり、あてがわれたのが前述の三人の部下の下忍達。
任務終了後子供達はじゃれあいつつ帰路につき、大人達はというとせっかくだしということで夕食を兼ねて店の暖簾をくぐったのだ。
ちなみにガイは野生の勘で三人が揃っているのをかぎつけて途中合流した。
それなりに酒もすすんで、話題はというと各々が担当する一癖も二癖もある個性的な子達について。
そして話の流れは自然とうずまきナルトの印象になった。
今回の任務でも一生懸命こなそうと努力するが周囲のからかいに反応しては空回りする点もあった。
とはいえ概ね好意的に受け取られたのは本人の持つ資質故か。
「ナルト君かっ!彼女は常に一生懸命な所に好感がもてる!うちのリーとも仲良くやってくれてるしな!」
ガイの発言に眉をピクと動かしたのがカカシ。
それを見ておいおい、とアスマが苦笑する。
「可愛いよねー」
うちのヒナタも可愛いけどさーと紅は自分のグラスを空けて次の注文をする。
「そういえばカカシ。昼休憩にうずまきがうたたねしてた時、あんた目の前にしゃがみこんでずーっと眺めてたじゃない?あれ皆の注目の的だったわよ」
一歩間違えば変質者よ!とほろ酔い加減な紅は笑う。
「ねぇねぇ?うずまきのドコがいいの?」
核心をついたかのような紅の言葉にギョッとするアスマ。
カカシはというと目の前のホッケの塩焼きを箸でつついている。
そしてポツリと言った。










「寝ているところと……」










「起きているところ、かな」










その瞬間、周囲の空気が凍ったが
「青春してるなぁッ!カカシよぉ!」
というガイの言葉に時は再び動き出した。



それは「もれなく」ではないか。
しかしいろんな意味で怖くて問いただすことができない紅とアスマであった。



どっとはらい。

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2009/03/01初出
設定はLOVあたりで考えてました。
 
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